長距離・広範囲ソリューション用 固定翼ドローン
エアロボウイング(AS-VT01)「第二種型式認証を取得」「NETIS」
「エアロボウイング」は、国産機として初の垂直離着陸型固定翼(VTOL)ドローンとして2020年に発売されました。
最長50km、最高速度100km/hの高速飛行が可能で、山間部の点検や海域の巡視、河川沿いの調査飛行など、長距離・広範囲の飛行が必要な場所で活用されています。
「新型エアロボウイング(AS-VT01K)」の、国土交通省による無人航空機(ドローン)の型式認証制度における審査が終了し、2024年6月5日に第二種型式認証を取得。
今回の認証においては事前承認が必要な特定飛行のうち目視外飛行が対象となります。これにより、レベル3およびレベル3.5(※1)飛行のうち、目視外飛行の事前申請が不要(※2)となります。
2023年9月5日には、国土交通省が運営する新技術情報提供システム「NETIS」に登録。
エアロボウイング AS-VT01K 諸元情報
外形寸法 | 215 x 124 x 42 cm (プロペラ含まず) |
機体重量(バッテリー含む) | 9.2kg |
最大離陸重量 | 10.2kg |
最大積載可能重量 | 1kg |
飛行可能時間 | 40分(ペイロード1kg積載時) |
最大飛行距離 | 50km (ペイロード1kg積載時) |
最高速度(対気速度) | 27.8m/s (100km/h) |
巡航速度(対気速度) | 18m/s (65km/h) |
最大バンク角 | 40° |
飛行可能風速 | 10m/s * |
動作保証温度(バッテリー含まない) | -5℃~40℃ |
飛行制御 | 飛行計画による自動航行 |
FPVカメラ | 2機搭載(前向き/下向き) |
安全機能 | LED灯火(赤/緑/白) 簡単操作でのマルチコプター飛行への遷移緊急時のマルチコプター飛行への自動遷移** 自動帰還(無線切断、バッテリー残量低下時) 自動着陸(無線切断、GPS異常、バッテリー残量低下時) |
フライトコントローラ | 自社製フライトコントローラ |
センサー | 2周波GNSS、IMU、TOFセンサー(下向き)、対気速度センサー(ピトー管)、気圧センサー |
GNSS | GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo |
機体制御無線 | 2.4GHz、LTE |
2.4GHz 電波到達距離 | 見通し1500m(通常版)、見通し5000m(ハイパワー版)*** |
LTE通信モジュール | 標準搭載(KDDIもしくはNTTドコモに対応) |
型式認証 | 第二種型式認証 |
生産国 | 日本 |
* 固定翼飛行時
** 機体の姿勢が大きく崩れた時、高度が低下した時に自動遷移します
*** ハイパワー版は第三級陸上特殊無線技士の資格が必要となります
(※1)レベル3飛行は、無人地帯において立入管理措置を行ったうえの目視外飛行。レベル3.5飛行は、無人地帯において従来求められていた立入管理措置のうち補助者の配置や看板の設置等を不要とした目視外飛行。
(※2)事前申請が不要となるには、型式認証機体において、機体認証を取得することに加えて、技能証明(※4)と飛行マニュアルの作成など安全確保措置が必要です。